2.少年は青年に
初登場時はまだ7歳だったハサウェイですが、『逆襲のシャア』の時には13歳に成長していました。この時のクェスとの感応で見られる様に、ニュータイプとしての素養を見せており、また実際にモビルスーツ(以下MS)の操縦もしています。これはアムロの初搭乗時の15歳を上回る早さでした。
しかし、初恋の女性であるクェスを殺してしまった(※)事により、彼の人生は大きく変転してしまいます。
眼前でクェスの死に触れたショックは大きく、彼の心に深い傷を刻み込みました。そのためハサウェイは長期にわたって鬱病を患う事になります。また彼とクェスは、アムロとララァのように死後の交感も出来ませんでした。
やがてハサウェイは病の治療も兼ねて「植物監察官」の候補生として、研修のために地球へ降ります。その研修先において彼女が出来るなど、徐々に心の傷も癒えて行きました。
宇宙世紀0105年、25歳になったハサウェイは、所用で一ヵ月ほど宇宙に上がっていました。そして実習場所であるスラウェシ島(現インドネシア領)に戻るため、地球行きのシャトルに搭乗します。
ここから本作の物語の幕が上がる事になります。 |
※本作は小説版『
機動戦士ガンダム
逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の路線を引き継いでいます。映画ではクェス殺したのはチェーンでしたが、小説ではハサウェイが誤射でクェスを殺しています。