それからのクラリス  【ルパン三世 カリオストロの城】

U.ようこそ新公国へ

1.モニュメントパーク

 クラリスを女王に戴き、新たに生まれ変わったカリオストロ公国を訪れた主人公。噴水広場を中心に、レストラン宿屋などルパン一味の残した史跡を訪ねます。ひょんなことから「バーチャルゲーム館」の招待券を入手し、早速当地へと向かいます。まだ未完成だというバーチャル形式のアドベンチャーゲームですが、とりあえず体験してみることに。

 プレイ開始後、目に飛び込んできたのは、先程まで自分が居た城下町と全く同じ光景であり、そこにいる人々までも全く同じ。しかしレストランには、現実世界にはいなかった「怪しい客」が座っていました。
 そのままバーチャル世界を散策していると、突如映像が途絶えてゲームが強制終了してしまいます。どうやらゲームをプレイしている間に城下町で爆弾テロ事件が発生したらしく、その影響でバーチャルマシンも壊れてしまいました。

 すっかり日も落ち、宿屋に泊まることにした主人公。そこへ不意に部屋を訪ねてきたサングラスの男から、いきなり「銀の指輪」を渡されました。困惑しつつも一休みしていると、突如天井から侵入してきた「カゲ」に襲われます。
 間一髪で部屋を脱出し、ひとまずレストランへと避難しましたが、そこにはゲームの中にしかいなかったはずの怪しい客が座っていました


2.活劇への招待

 怪しい客は、主人公の顔見知りであると語りますが、全く覚えがありません。すると男は、主人公の記憶がバーチャルゲーム館で奪われ、大変な事件に巻き込まれてしまったのだと、衝撃の事実を語ります。そして事件の全貌を知りたければ、大公邸跡に向かうようアドバイスし、高速艇のチケットを渡されました。

 訳が分からぬまま、指示通り高速艇に乗って大公邸跡までやって来た主人公。暗く静まり返る大公邸跡を先へ進むと、そこには一面の湖が広がっていました。中を覗くと、湖底から発見された古代ローマの遺跡が、何故か再び湖底へと沈められています。そして城の中庭の東屋(休憩所)には、先程チケットをくれた怪しい客が待っていました。

「よぉ、早速来たな。」

 変装を解いたその男は、ルパン三世その人でした。

 どうやら今、公国内部では新たな陰謀が企てられているらしく、ルパンはクラリスを守るために再びカリオストロへやって来たとのこと。しかし爆弾テロの犯人にされているので、直接クラリスに会えば彼女に危害が及ぶ。そこで、城内に潜り込んでクラリスに手紙を届けて欲しいと、仕事を依頼されました。
 ルパンの話によれば主人公は元々、世界各地にアジトがあるルパンシンジケートの一員だったらしいのですが、それも全く思い出せません。その記憶を取り戻すカギも城の中にあると聞き、ルパンの依頼を承諾。カリオストロ城への潜入を決意します。